普天間問題と日米同盟(朝日)~ジョージ・パッカード氏の証言~| 中村正董(まさのぶ)

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(パッカード氏とはジョンズ・ホプキンス大学院長の時にワシントンでお会いしたことがある。その後新潟の国際大学学長をした。彼は長年ライシャワー大使を支えてきた人。米日財団理事長。77歳)


普天間は過剰反応。より深刻な危機、何度もあった。
実態以上、必要以上に騒がれてしまっている。
60年安保、ヴェトナム戦争などの同盟の危機とは比較にならない。
基本的な議論(沖縄にあの規模の基地が必要か、想定する敵は誰か、北朝鮮や中国をどう見るかなど)を日本国内でするのが先決。
ライシャワー(61~66年日本大使)の持論は「米軍の拠点は必要だが、この規模は不必要」だった。
ライシャワーは「日本人特殊論」を危惧した。
ラ大使は在日軍・民米国人の「占領者気分」を発見、警戒・危惧した。
日本も「被占領者気分」を未だに引きずっているところがある。イラク戦争の時、仏独のように反対論陣を張れなかったのもその証左。
ラ大使は、常々、国際舞台で堂々と英語による議論が出来るリーダーがゾロゾロ必要。日本人は自国を特殊だと病的に思い込んでいる、と言っていた。日本人の日本人論を終わりにすべきだと。他国民と同質だと。
ラ大使の東アジア観とパ氏の見解: 
中国の研究者として、大使は米と日中韓の関係を円として理解した。当時の米国では画期的だった。
パ氏は日中接近は米の、中米接近は日本の利益になると考える。
米国の沖縄基地の目的は共産中国から台湾を守ること。が、この危機は大きくならなかった。北朝鮮政策で米中日が足並み揃えば極東の緊張は一気に緩和される。そうなれば、沖縄の米軍大基地は不要になる。
日米密約とラ大使:
大使は自分が関係した密約が機密扱いされ続けたことに落胆していた。
81年に自ら公表した。会見はパ氏が設営した。歴史学者として、外交史実を説明しておきたかったのだと思う。