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米国事業事始め 第十四章 差別を無くして/モラルを高めて(鈴木一広)
米国事業事始め
第十四章 差別を無くして/モラルを高めて
企業活動をする上で、トップが取り組まねばならないのは、誰もが不等な差別などを受けずに、働く事の出来る職場環境を作る事でありましょう。
駐在員たちの多くが、米国での人種差別の問題に不安を抱いてやってきます。
特に、日系企業のトップの人達は、人種問題の実態が判らないだけに、どこまで深く入り込む事が出来るのか?不安を感じます。
しかし、社内のモラルを向上し、強い協力体制を築くには、平等、公平といった人事上の最重要事項は、何としても守らねばなりません。
どんなに難しくても、差別の問題を無視して通る事は出来ないのです。
1) 差別と区別の論議
日本企業の米国進出も、初期には大手商社か、メーカーでも大手の営業活動に限られていましたから、現地社員も少なくてすみました。
しかし、時代が移り、各企業が生産拠点として進出を始めますと、現地での人の採用面では大きく事情が変ってきます。
労務費、物流、顧客、土地面積、地域の環境問題などの検討から、拠点選定が行われますが、殆どの拠点は大都会から地方都市部へと移ります。
工場での間接又は直接作業員を大量に確保する上からも、今までと違って多種多様の人材、時には他国籍の人達を採用する事にもなります。
日本では経験しなかった、人種の壁と言う問題に直面する事にもなります。
アメリカンドリームを夢見て多くの移民が集まる国、アメリカはまさに“人種のるつぼ”なのであります。
人種が多ければ、問題もあり、歴史的なものを含め差別が存在します。
アメリカという国はこの差別解消にどの様に立ち向かっているのでしょう。
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