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2008年07月22日 20:03に投稿されたエントリーのページです。他にも多くのトピックエントリーがあります。メインページやアーカイブページをご覧下さい。
« Desk from 代表幹事: June,2008 | メインABPSを代表して、森健次郎様を偲ぶことば
本日は、Alliance for Business Professional Services ("略称ABPS") を代表いたしまして、僭越ながら私、加藤恵子が森健次郎様を「偲ぶことば」を申し上げます。
「ABPS」は、企業の再生と成長を、質の高いプロフェショナルサービスの提供を通じて支援し、間接的に日米の経済発展と友好関係の維持に貢献することを理念として、2003年2月に設立されました。ABPSは、クライアント、プロフェショナル、ビジネス、アカデミックが四位一体となり、一つ一つのビジネスに適した戦略を立て、成功へのサポートを提供する団体です。それぞれプロフェッショナルのメンバーの担当分野は、経営戦略、マーケティング、会計・財務、IT、人事・法務、製造に分かれております。現在メンバーは米国、日本、スペインで約50名を数えます。
森さんは、2003年度設立当時からのメンバーで、IT分野の責任者でもあり、初回のABPSのウエッブ・ページの作成およびメインテナンスを担当されました。私は、2003年2月の設立会の席上で初めて森さんにお目にかかりました。その後もABPSの例会でお会いしましたが、森さんと頻繁にお会いするようになりましたのは、幹事の篠崎さん、会計士の星野さんと中浦さん、森さんと私がセミナー委員を勤めた「基礎セミナーシリーズ」でした。セミナーは、2004年9月から翌年2005年11月まで計6回開催されました。森さんはこの間、日々のお仕事がお忙しいにもかかわらず、多くの時間を費やされ献身的にセミナーをサポートされました。この基礎セミナーは、始めから終わりまで、森さんがいらっしゃらなければ出来なかったとまでいえるものでした。ウエッブ・ページから基礎セミナー、森さんのABPSへのご貢献は計り知れません。
森さんは、素晴らしいお人柄の方でした。
森さんは、職業、上下関係を問わず、どなたでも気軽に話しかける方でした。それは、ご自身のブログにもお書きになられていますが、大学をご卒業後、45カ国を旅行され、世界各国の人々に接し、生活されてきたことが関係しているのかもしれません。そして森さんとお話をしていると、驚くことは、あらゆることにご関心があり、造詣の深いことです。読書は時事、日本史、世界史からビジネスまで多岐にわたる書物をお読みになりました。またご趣味はクラッシック音楽、特にオペラがお好きであったと伺っております。ご自身のブログでも、ご専門のIT関係から、経済、日本の政治、最近の若者の動向、アメリカの大統領選など多種多様の話題を取り上げられています。
このように多くのことにご関心をもたれたことは、実に森さんの座右の銘、「一日生涯」の所以と思います。常に人のためを思い、今日という一日に全力を投球し、完全燃焼して生涯を終えられたお姿に、深い感銘を覚えます。
森さんは、栃木県ご出身でした。私ごとですが、実は、私の祖父が栃木県鹿沼出身で、奇遇にも森さんも鹿沼ご出身。それで初めて森さんとお会いした際に、語り口が私の親戚の人たちと似ているということから、とても親しみと安堵感を感じました。そして、語られる言葉は聴く人の心の琴線に触れました。
IT関連会社の経営、JIFの副会長、ABPSのメンバーとしての活動以外に、日本経済新聞社の関係誌への執筆、調査業務、100回を優に超える日米での講演活動という多忙な傍ら、森さんはご家族をとても大事にされておられました。そして、ご家族の絆と思われるエピソードを、森さんが2006年に書かれたブログからご紹介します。
まず始めに、随筆のタイトルは「息子にご馳走してもらう」
「7月29 日に嬉しい事があった。高校2年生の息子にご馳走してもらったのである。このような親孝行を受けたのは初めてだ。息子は前日までの3週間、妻が働く 会社でアルバイトをして、前日に給料をもらったのである。妻と私は息子の提案を聞いて、5ドルか10ドルで済ませるレストランを想定したが、息子は『もっ といい所に行こうよ』とのことで、妻と私は家の近くの日本食レストランで一人25ドルの豪勢な食事をご馳走になった。」
そして次は、お嬢さんの出番です。
「娘にご馳走してもらう」と言う題です。
「 娘が『家で食べよう』というので、私と娘が家の近くの日本食のテイクアウトを取りに行き息子も入れて4人で会食した。食べきれない物は息子が平らげた。 そうして全員がおなか一杯になった。娘は大学1年生が終わり、5月中旬から3ヶ月の夏休みに入っている。結構働き者で、家の近くの米ファイナンス系の会社 で事務処理のバイトをやっていた。そのバイトが前日に終わり、給与をもらったので、我々がおこぼれに預ることができた分けだ。会食の喜びについて、『育てた甲斐があったよ!』という妻のひと言が印象に残った。考えてみれば、私が10代の時に親にご馳走をした経験はない。妻に確認 したところ、やはり『ない』という。我々はいち早く親孝行を体験したわけだ。」
子煩悩の森さん、父親としての優しい眼差しが目に浮かびます。
私が想い出す森さんは、いつもおだやかで、座を盛り上げることがとてもお上手なことでした。会合や食事で、私が『その点は、ここが違うのですよ。その理由は、これこれ。』などと言ったときに決まって、『うん。それおもしろい。加藤さんにざぶとん3枚。』と、TVの「笑点」の桂 歌丸師匠のように、話しが固くなったときや煮詰まった時に、ひょうひょうと座をなごやかにしてくださいました。
私が森さんに勧められていたことの一つに、オンライン・セミナーがあります。通常の会場を設置したセミナーでは、聴講できる人数が限られております。森さんは『オンライン・セミナーならば、世界中の人が参加可能だから、是非やった方が良いですよ。もしやりたくなったら、いつでも無料で設置してあげますよ』とおっしゃってくださいました。私は『いつかお願いします』と言ったまま、森さんとお別れになってしまいました。きっと天国からご覧になっている森さんは、こうおっしゃっているかもしれません。『加藤さん、モタモタしているから、チャンスを逃したじゃない。加藤さんからざぶとん5枚取って!』
明るかった森さん、人間味溢れる森さん、ABPSのメンバーはあなたの想い出を走馬灯のように想い浮かべておりますが、いよいよ、悲しい最後のお別れを
迎えます。
本日、ここに森健次郎さんとお別れをするに当たり、ご遺族の桂子夫人、お嬢様香澄さん、ご子息賢太さんへ心よりお悔やみを申し上げます。また在天の森さんの御霊の安らかなることを心より祈念申し上げます。
2008年7月16日
ABPSを代表して、加藤恵子
日時: 2008年07月22日 20:03 | パーマリンク
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