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2009年04月01日 21:15に投稿されたエントリーのページです。他にも多くのトピックエントリーがあります。メインページやアーカイブページをご覧下さい。
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『Ubiquitous Society』という耳新しい言葉が出てきて、10年近くなる。当初は「指切ったす」、危ない社会だと冗談を言っていた。今では、デジタル機器が相互につながり、何時でも、どこでもエレクトロニクス機器をつなげて楽しむ時代が本格化している。下記のチャートのようにデジタルエレクトロニクスはコンピュータの進化、デジタルテレビの発展、通信技術の更なる発展によって個別の単体機器は全ての機器とネットワーク化できる時代に入った。

第4章では80年代にはアメリカの代表的エレクトロニクスメーカーは全て身売りか、倒産してしまったと述べましたが、90年代さらに00年に入りアメリカ・エレクトロニクス産業の復活はルネッサンス時代をむかえたと言っても過言でない。まさに90年代はデジタル時代に向け、助走期間、00年21世紀は隕石が地球にぶつかったぐらいの衝撃でアナログテクノロジーを打ち砕いた。日本も平面テレビ、DVD,デジタルカメラ、ムービーと開発を重ねたが、単にシングルユースの単品販売に過ぎず、一年もしない間にEMSと呼ばれる契約製造業者に製造数量で追い抜かれ、結果販売価格でも水をあけられてしまった。このEMSは中国を生産拠点に持ち、急激に実績を上げてきたが元の会社はアメリカ、カナダ、台湾に本社を持つ先進国型超近代工場である。
2007年直近のEMS業界のトップ3社の実績を紹介すると
順位 会社名(国) 売り上げ 前年比(%)
1. Hon Hai Precision(台湾) $52.4B +29.0
2. Flextronics(シンガポール・米)27.5B +46.2
3. Quanta(台湾) 22.5B +58.7
このように製造部門を製造のプロに委託して大量の製造数量をベースに部品を最低価格で買い付ける新ビジネスモデルでアメリカエレクトロニクス産業は完全に復活を果たした。しかもコンシューマーエレクトロニクスのメジャープレイヤーはデル、HP、アップルというユビキタス社会の中枢頭脳部分のコンピューター会社である。その源泉になる電子部品の供給元は、インテル、TI、モトローラー、それにソフト供給大手のマイクロソフト、エンタテイメント部門のタイムワーナー、ウォルトディズニー、ビバンディ・ユニバーサルというように図表の大部分をアメリカが占めている。その上ソフト供給とそのポータル部分は継続して消費されるから利益率、投資効果は単品販売のメーカーに比べて効率の良さにおいて残念ながら勝負がついてしまった。
特にその中でもソフト供給からPCによるコントロール、各種コンシューマー機器、通信、さらに各種アクセサリー、コネクターまで一貫したユビキタスシステム商品作りに一人勝ちしたのはアップル社である。さらに気になる部分は販売面でもユニークな中抜きのダイレクト販売を目指し07年度$6.5Bをショールーム販売とiTunesダウンロード販売として計上し、コンシューマーエレクトロニクス専売としてはBest Buy、Circuit Cityに次ぎ3位になる。サプライチェーンにおいても理想的で米国内のお客様がどこから注文しても4日間で生産地(中国)からデリバリーできる。07年の実績は$24.B世界の売り上げでは57位であるが純利益では13.3%と金額的にも松下電器以上の実績である。
結論的にはデジタルユビキタスワールドは単品製造業者にとっては非常に厳しかった。総合システム商品の開発とトータルディストリビューションネットワークである「End to End」の両サイドからのアプローチを必要とする現実問題があった。
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日時: 2009年04月01日 21:15 | パーマリンク
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