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2009年05月01日 21:15に投稿されたエントリーのページです。他にも多くのトピックエントリーがあります。メインページやアーカイブページをご覧下さい。
« 9)デジタル機器とユビキタスワールド:岩谷 英昭(ABPS代表幹事) | メイン | イオン初代中米代表の磯貝氏、ニューヨークで講演 »10)流通の合従連衡と世界の中国工場:岩谷 英昭(ABPS代表幹事)
世界はまさにメガストアー、メガ工場になり、メガコンペティションはいたるところで、ますますの寡占化状況を生み出すであろう。ダントツのウォルマートは106円ベースで見ると40兆円グローバル流通業、2位のカールフール、(仏)3位のメトログループ(独)も中国を中心に販売シェアーを拡大している。これらの中にあるエレクトロニクス売り場も徐々に広がり、商品もゲーム関連、携帯電話、家庭用オフィス機器の増大にともない、家電専門量販店にとって大変気になる競争相手になっている。
特に一機種(モデル)100万個を買い付けるウォルマートは数量メリットからベストの買い付け条件を供与していることは明らか。その上、サプライチェーン、VMIによる在庫金利の縮小によりさらに効率を上げ、小売価格のパワーアップを図り益々、競争力を付けている事実がある。商品自体もデジタル化すると、部品はチップ化し数量が増えれば増えるほどメリットが出る訳で、EMSを使ったマーケティング会社が一回の生産ロットを上げることにより仕入れ価格を大きく下げることができる。
一例だが、「VIZIO」というブランドで液晶平面テレビを4年前からアメリカにおいて、台湾のWilliam Wang、CEOの経営するマーケッティング会社から販売した。初年度05年は$142M、06年は$700M、07年は$2Bと3年目の第3クォータに液晶TVにおいて、サムソンを押さえNo.1の占有率を取った。販売面は会員制ウエアハウスクラブに絞り、従業員は昨年でも90人で、超固定費を圧縮した経営に徹してメインブランドに比べて売価において大きな差をつけた。同じように競争力のある価格を得ようとすれば、数量を上げなければいけないために、共同仕入れを考えなければならない。その上、デジタル機器の配送、設置コストは割高になる。協業する必要から業務提携に進む小売店も多くなる。複雑な契約を省くためには吸収、合併というM&Aも手段としては有効になってくる。Best Buyの場合はウォルマートと僅差のために危機感も強く、先ずカナダのFuture shop+カナダBest Buy、アメリカ本土ではMagnolia Hi Fiを吸収、中国では五星電気+Best Buy、さらには英国で携帯中心の提携契約を進めていることが新聞記事に取り上げられ、積極的に合従連衡を進めていることがわかる。
実は日本でもこの数年ヤマダ電機、エディオン、K'sホールデングの中で合従連衡の動きが激しく、日本の中が固まると、世界的な規模で合従連衡に巻き込まれていくような気がしている。もう少し踏み込んだ推定をすると欧米日は対立している状況下からすると中国の動きから目が離せなくなっている。次は$1Bクラスの小売チェーンの存在するロシア、メキシコ、ブラジルを含む世界的合従連衡が、ウォルマートを台風の目に、当分続くと思われる。
これらの状況を図式化すると以下の通りです。

この受け手となるのが、中国にある外資のEMSの工場で、最新の日本製生産ロボットの設備投資、アクセサリのような商品も日本の工業用のミシンを使っており、従業員も熟練工が訓練を受け、昼夜同額賃金で勤務している。これだけの大量生産を一手に引き受けられるのはやはり中国しかなく、世界の工場化はしばらく続くであろう。もちろん、公害の拡大、労働賃金の急上昇、元と外貨の為替レイトも、元高になることも公然の事実であるが、まだまだ改善克服できるレベルにあると思う。むしろ日本の進んだ公害改善のテクノロジーを導入、リサイクル、エコの取り組みを自国と同じレベルでチャレンジすることではなかろうか。工業遊牧民のように発展途上国に公害を撒き散らし、安い労働力を求めて移動することは個人的には賛成できない。
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日時: 2009年05月01日 21:15 | パーマリンク
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