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2009年09月13日 15:59に投稿されたエントリーのページです。他にも多くのトピックエントリーがあります。メインページやアーカイブページをご覧下さい。
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憧れのロボット達!鉄腕アトム君や鉄人28号さんが登場、大活躍してからもう何年経つのでしょう?
夢のロボットさん達も我々の実社会には、まだ登場してくれません。
でも、産業用ロボットを中心に多くのロボット君達が、我々の回りにいて毎日の生活を支えてくれています。
今日は、そのロボットの話を致しましょう。
病院での話
先ずは、日頃の上品さからは、少しかけ離れた話から始めます。
ABPSの品格にはそぐわないのですが、「下ネタ」の話です。
つい最近、身近で本当に起きた話ですから、ご容赦を願って話を進めます。
ごく親しくしていた友人夫妻が交通事故に遭いました。
眠っていた助手席のご主人は即死、運転していた奥さんは奇跡的にも命をとりとめる事が出来ました。
でも、車が横転する程の大事故です。
首を骨折、背骨も何箇所か骨折、そんな重体にも関わらず手足は、自由に動き、脳の障害も無し、話好きで人一倍達者なお口も自由に動き、まあ本当に医者が驚く程ですから、奇跡と言えましょう。
これは、お見舞いに行った時の話です。
旦那様を亡くされたショックから、ようやく立ち直られた様で、ほっとしましたが、本人は身体も首もコルセットで“がんじがらめ”、顔も真っ直ぐを向けたまま不動の姿勢でもう4週間目です。
「このままの姿勢で後3ヶ月ほど過ごすのですが、五体が満足でないと一番困るのは下の処理ですよ」って笑ってみえました。
介護士が適当に洗ってはくれるそうですが、清潔好きの日本人には耐えられない毎日だそうです。
今や日本のご家庭は勿論、日本人ならアメリカで暮らす私達でさえ、トイレは、やはり「ウォッシュレット」という時代、判る気がします。
どうにも辛抱出来ず、親切な友人に来てもらい水道ホースで洗ってもらった時の出来事です。
もう久し振り、余りの気持ち良さに、夢中で大声をあげてしまったそうです。
どんな嬌声だったのかは知りませんが、その声がナースステーションに入り問題になったのですから、きっと怪しげな声と言葉を発せられたんでしょう。
病院の中で、何かけしからん行為が行われている?
ナースの一人が飛んで来てきました。
「貴方たち!病院で一体何をしているんですか!」
大体、洗ってもらっている場所が場所です。こんな時は、やっぱり変な声を出してはいけないのでありましよう。
「こんな時の為に、早く良いロボットが欲しいね」と言う話になりました。
本当のロボットの話
では、ロボットの話に移りましょう。
つい最近話題になった、例のGMとトヨタの合併で出来た“NUMMI”にまつわる話です。
数年前の事、GM、トヨタの関係を継続すべきか?の議論が出ました。
「我々はトヨタから学ぶべきものは全て学んだ」これがGMトップの談話として専門誌に載っていました。
当初、彼らはトヨタのロボット活用に瞠目しました。
「トヨタの強みはトヨタ生産方式(TPS)より、むしろロボットの活用で労務費を削減しているところにあろう」と理解したのです。
GMは、積極的にロボットを採用し、これによって労働者の削減をしました。
しかし、現実には労働者数の削減は出来たのですが、労務費の削減にはならなかったのです。
労組との協定で退職者に対する多額の保険料負担などのフレンジベネフィットの負担を強いられているからです。
ここに、日米合併と言っても相容れない文化の壁を感じます。
労働者は、コストの対象である以前に、同じ会社で同じ目標に向かって進む仲間なのであります。
古い言い方ですが、日本式経営では程度や表現方法に多少の差はあっても、そこに“愛”が存在するのです。
元々、ロボットの採用は生産性向上が真の目的では無かったのです。
人間にとっては、厳し過ぎる作業環境への対策や人の疲労からくる失敗への対策、良品質を継続して作り込む事に重点を置いたのです。
かって問題になった“3K”対策はその中心を占めるものです。
摂氏40度を越す作業場で、鉄を溶かしたり、熱鉄を叩く鋳造や鍛造、熱処理工場等の作業に先ずロボットの活用を取り上げたのです。
事実、担当者からロボット導入の提案が出た時のトップのコメントは、決まって次の様なものでした。
「君達、もっと作業条件の厳しいところは本当に無いのかね?何処まで調査したのか?再度見直してくれないか?」
そうして生まれた工業ロボット、当初は単純作業を中心にした、機械加工分野が舞台でありましたが、やがて視覚センサー、圧力センサー、位置センサーなどの発達に加えセンサーの作動タイムも100分の1秒が、1,000分の1秒になり、近年では更にその作動時間が短縮されています。
又、それに合わせてアクチュエーターも進歩し複雑な動作が可能になりました。
必要な部品を認識し、希望の位置に運ぶ能力から組み立て、塗装、検査迄を自動で行う事によって作業者との作業分担や協業化が進んでいます。
人の削減でもトヨタとGMで大きな違いを見せています。
一般に余剰人員の削減では、会社は能力の低い人から斬って行くのですが、人の評価は時として公平さを欠きます。
そこで、米国で採用されるのは優先順位方式、すなわち“セニョリティー”を認め、経験年数を優先するのです。
明確な数字で決定されるので苦情も出ないからです。
しかし、この方法ですと、常に新人、若者から整理される為、作業者の高齢化が進んでしまいます。
トヨタは余剰人員が生まれると、先ず優秀な者から引き抜きます。
合理化された職場のリーダー達には、その能力で新しい職場を改善するか、新しいテーマに取り組んで欲しいからです。
そして、リーダーの抜けた後を継いだ後任者にも、進歩の道が開かれます。
俗に、地位が人を育てると言うパターンが形成されて行くのです。
ついでに申し添えますと、TPSの成功の基礎は優れた品質(QA)と安定した設備の稼動(設備のPM)であります。
余剰人員から弾きだされた人達の多くが、この面で貴重な人材になるのです。
ロボット達の新しい持ち場
さて、堅苦しい自動車業界の話はこの辺りにして、もう一度ロボット君達の近況を眺めてみましょう。
流石、ロボット王国の日本、新しいロボット君の出現や今後の活躍予測の話題が新聞紙上を飾る様になりました。
福利厚生、特に孤独な高齢者の為には、実に愛情に満ちた新型ロボットの研究が進められています。
中でも、看護用ロボットには大きな期待がかかっています。
一般的に、体の大きな旦那さんを、非力な奥さんが看護されている実情を見ると最も早く実用化が待たれる分野です。
ひとり暮らしのお年寄りの孤独を慰める「癒し型」ロボットでは、言語能力の向上と共に歌のレパートリーを広げる等の娯楽志向もみられます。
音楽が人に与える力の大きさは年齢に比例して大きくなるそうです。
多くのセンサーを使う事で細やかな動きの実現、新材料の活用で肌の感触も演出出来れば精神的な癒しになりましょう。
犬、猫との関わりで老人が心を癒され、健康にも効果をもたらすと言われますから、これはロボット君にとっても本望でしょう。
新しいタイプのロボット達も次々登場する事でしょう。
日本人は、改善は得意だが創造性に欠けるという話もありますが、決してそうでもありません。
飛行機だって、ライト兄弟によるノースキャロライナ州キティーホーク海岸での初飛行を聞き、タッチの差で負けたと悔しがった日本の発明家もいます。
江戸時代の傑作、あの素晴らしい「からくり人形」を見ると日本人の知恵と技術の高さが伺われるではありませんか?
ボイスコマンドで磨いた音声認識の向上、知覚、味覚、視覚認識や記憶能力の増量、得意の学習機能を加え、世界一の物つくり技術を合わせると、人との共存に最も相応しいロボットが日本で誕生する気が致します。
ソフトの分野よりもハードの分野が実用化の鍵なのです。
IT時代に「物つくり」と騒ぐと時代遅れの感がしますが、実際にハードで優れた技術を持つ国は、世界でも数少ないのです。その事が、多くの製品の実用化を遅らせているのです。
ロボット教育、ロボット人間の教育
さて、素晴らしく高度な知能を持ったロボット達が、遂に人間社会に反発し反乱を起こす物語り、映画でみたことがあります。私は、これに近い危険をロボットを手にした人間に感じるのです。
それは、着るロボットとして実用段階に入った、ご存知「ロボットジャケット」に感じるのです。
ジャケットを身に着けるだけで、かなりの筋力アップが可能です。
非力の奥さんが、何の苦労も無く旦那様をベッドから起こしたり、車椅子へ運ぶことだって出来ます。
皆さんは、「これこそ、今一番必要なロボットだ!」なんて言っておられます。
でも、恐ろしいのはインプットされた情報通り素直に働くロボット達とは違って、今度は人間様がロボットなのです。
神様でも無い人間共の心には、多かれ少なかれ悪魔が住んでいるのです。
ジャケットの着用で、たちまち10人力となった人間共、何をするか?判ったものではありません。
旦那さんの看護も「これも勤め」と辛抱してきた奥さん方が、ある日突然何かで切れて、もう怪力人間として旦那を投げ飛ばさないとも限りません。
「うちの家内に限って、そんな事は絶対に!ございませ~ん!」
と言い張る貴方!「自信過剰じゃ~ございません?ん?」
この種のロボットは公認の病院とか老人ホーム、または災害対策用にという分類を決めて使用すべきでしょう。
ロボットの教育をする前に、ロボット活用の人間の教育をするべきでしょう。
ロボットを単なる道具扱いにしないで下さい。ロボット達にもっと愛を!
日時: 2009年09月13日 15:59 | パーマリンク
