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初の黒人大統領が生まれるか [塚越 至]
現行の米選挙資金規制法は、大統領選挙に名乗りをあげた候補者に、1月から3月末までに集めた献金の収入報告を4月15日までに連邦選挙委員会に提出することを義務付けている。このほどその報告結果が公開された。
かねてから最も有望視されているヒラリー・クリントンが民主党候補者の中で最高額を獲得したのは予想通りだったが、黒人候補として急激に台頭してきたイリノイ州選出のバラック・オバマ上院議員が、僅少差の二千五百万ドルもの献金を集め注目されている。黒人の若手候補という異色性だけでなく、今後の選挙運動を左右する選挙資金の調達でも他のベテラン候補と遜色がないことを証明し、クリントンと並ぶ有力候補者の位置を占めたことになる。
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ハリケーン被害とアジア系米人-(土地の使い捨て主義とアジア人の知恵) [塚越至]
一昨年の夏にハリケーンの襲来とその直後の洪水で壊滅的な被害を被ったニューオリンズで年末を過した。
市の中心を走る目抜き通りのカナル・ストリート通りには高層ビルがそびえる。これらのビルの窓がどれも強風で破れ、カーテンがたなびく光景は日本でも報道された。
さすがにこの目抜き通りの一角は修復が進み、一見災害の跡を留めていない。しかし、板を打ち付けて閉鎖したままの商店が散見されるし、中心街を少し離れると、当時のままの災害跡が延々と続く。
ニューオリンズは一級国道に相当するルート10が市中を貫通している。アメリカの最南端をカリフォルニアからフロリダに向けて走る交通量が多いハイウェーだ。
洪水の被害が最もひどかった市の東半分を抜けるこのルート10の両側には、いまだに後始末もしていない民家やアパート群が続く。破れたままの窓や扉が開いた玄関から見える内部は、どこも修繕が不可能な状態で、廃屋をまず取り壊して建て替えねばならない。
しかし、再び洪水のおそれがあるその一帯では損害保険の料率が跳ね上がり、建築費もかなりのコスト高といわれる。再建の見込めないゴースト・タウンのままで放置され、近代都市のかなりの部分が自然災害で消滅した、歴史上でも珍しい事例になるだろう。
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ジャガイモ・カルテル [塚越 至]
先日のWall Street Journal紙がジャガイモの生産調整を報じていた。アメリカ人の食事に欠かせない一品がポテトだ。肉料理には蒸したものが、ハンバーグやサンドイッチには油で揚げたフレンチフライが、肥満の原因の最大要素に指摘されながら、相変わらずドカッと添えられている。フットボールの観戦に付いて廻るのもポテトチップで、大試合の前日には全米のスーパーマーケットの棚にポテトチップの袋が溢れかえる光景が出現する。
